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意外と知らない注文住宅!費用相場の内訳教えます。2020.01.18

意外と知らない注文住宅!費用相場の内訳教えます。

注文住宅を購入するということは、これから自分たちが住む家を、自分たちの理想の形にできる一生にそう何度もないチャンスです。

しかし、気になるのが注文住宅を建てるためにかかる費用。家の工事費以外にどんな費用が必要なのか、という点でしょう。

また地域によって注文住宅の相場が異なることはご存じですか?

この記事では、注文住宅の価格別の間取りや地域別の注文住宅の相場など、気になるあれこれを実例込みでまとめています。

注文住宅でかかる費用例

注文住宅を建てるにあたって、必要な費用にどのようなものがあるのかご存じでしょうか。
土地と建物代だけと思ってはいませんか?
実は、家の建築費には本体工事費以外にも付帯工事費や諸費用がかかります。さらに、家や建物の購入や契約を結ぶ際には印紙代が数万円もかかってくるのです。

この記事では

  • 工事費や諸費用の内訳
  • 注文住宅の特徴を予算別に分けて紹介
  • 坪数で分けた家の特徴・イメージ
  • 地域別の注文住宅の相場

についてまとめています。

注文住宅を買うときにどのようなイメージを持てばいいのか、注文住宅の購入をお考えの方に読んでいただきたいことばかりです。

まずは、注文住宅でかかる費用を項目別に分け、具体的な作業内容と金額について説明します。

土地の購入費

フラット35利用者調査2019年によると土地の購入費の全国区平均は1382.5万です。地方により大きく差があり、首都圏は2241万、近畿圏は1594万、東海圏は1258万、その他の地方平均は924万円が相場になっています。首都圏と地方の相場は倍以上費用に違いが出ています。

土地購入費には、下記のような費用などが同時にかかります。
仲介手数料
登記費用
測量費、表示登記費用
印紙代

ほかにも固定資産税や不動産取得税などの税金もかかりますので注意が必要です。

家の建築費

家の建築費と一言で言っても、費用の中身は「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」など多岐にわたります。1つ1つどういう費用で、どれくらいの金額がかかるのか説明していきます。

本体工事費

本体工事費は基礎や土台、家を作るときの足場作りや構造体、外装や内装、トイレや浴槽などを作る工事です。家を作るだけではなく、職人の仮設トイレの設置や廃材の処理なども含まれます。

費用の話でいうと、家づくりの総費用の7〜8割が本体工事費用と言われています。

具体的には、下記のようになっています。ただし、費用は、家本体の大きさや業者によって異なります。

本体工事費内訳 作業内容 費用
仮設工事費 工事に必要な足場や仮設電気、水道、職人用のトイレの設置、廃材処理など 本体工事費の3%
基礎工事費 建物と地面の接地面(家の土台)をつくる工事 本体工事費の5%
内装工事費 クロス、水回り床など 家の広さやクロスか珪藻土塗りなどによって大きく異なる
クロスで50万~70万ほど
外壁工事費 外壁の塗装や吹きつけなど 坪数により異なる。
10坪×30万前後。

付帯工事費

付帯工事費とは、建物以外の工事にかかる費用のことです。購入した土地に古い建物がある状態なのか、更地なのか、地盤の状態はどうなのか、建物のプランや坪数などによっても内容や費用が大きく変わるので注意が必要です。

付帯工事費の相場は、おおよそ総費用の約1~1.5割の費用です。

付帯工事費内訳 作業内容 費用
解体工事関連費用 建物全体の解体 木造で坪単価3万~5万
基礎工事費 建物と地面の接地面(家の土台)をつくる工事 本体工事費の5%
造成工事費用 土地の用途を変えるために行う工事。どのような土地を何に建てるかで工程や金額が異なる 田んぼを宅地に造成すると坪単価18万円~20万円程度必要
基礎補強工事関連費用 建物を支えている基礎工事部分を補強する。基礎工事の劣化予防 約3万円~
インテリア・電設工事関連費用 エアコンや換気扇の設置工事、照明機器の設置など 数万円〜

諸費用

諸費用は、注文住宅の総費用の約0.5~1割が相場です。

諸費用の中に含まれるものには、下記の費用があります。
登録免許税
印紙税
不動産取得税
住宅ローン手続き費用

登録免許税は軽減措置が受けられるので、2022年3月31日まで新築住宅の所有権保存登記が土地価格の0.4%から0.15%に軽減されます。

印紙税は、住宅の売買や住宅ローンなど、契約書などを交わすときにかかる税金です。1000万円以上5000万のローン契約時には2万、工事を請け負う契約書にも2万かかります。そのほか、不動産譲渡に関する契約書でも印紙税はかかります。契約金額が高くなるほど、印紙代は高くなります。

不動産取得税は、不動産を取得したときに課せられる税金のことです。不動産の価格(固定資産税評価額)×税率で計算をすることが出来ます。平成20年4月1日から令和3年3月31日までは住宅であれば土地・家屋とも税率は3%です。

住宅ローン手続き費用は、中古や建売物件だと物件購入額の6~10%、注文住宅だと物件購入額の3~7%が相場です。

例えば人気の全期間固定金利の「フラット35」は、最長借入期間が35年の住宅ローンです。金利が固定なので支払い計画が立てやすく人気の住宅ローンです。

フラット35は金融会社によって手数料金などは異なりますが、融資手数料は定額型と定率型が選べます。例えば定率型の場合、手数料率が2%の場合、借入金額が3,000万円に対して手数料が60万円かかります。ほかにも印紙代などが必要です。

その他

そのほかにも引っ越し費用や電話工事費などがかかります。

引っ越し費用は荷物の移動距離、繁忙期かどうか、時間帯によって変わります。大体10万円前後で考えておきましょう。引っ越し費用は複数の会社で相見積もりをとることで価格が下がることがあります。時間があるならぜひやってみてください。

また、いまは固定電話を引かない人もいますが、必要なら交換機工事と屋内配線工事、基本工事費合わせて1万円ほどかかります。

注文住宅の実例

注文住宅の実例
ここでは、注文住宅の実例を値段別、坪数別、地域別にご紹介します。

自分自身で注文住宅を建てたいと思うときの条件に当てはめて、どんな間取りがあるのか相場はどれくらいなのか参考にしてください。

値段別

注文住宅の平均相場は 約3450万円ほどです。
しかし、これは契約するハウスメーカーによって大きく差が出ます。注文住宅は1000万円台から高くなると何億というお金がかかります。

予算額に応じた家の特徴と、どのような外観、間取りになるのかまとめました。

注文住宅 1000万円代

1000万円台の注文住宅の特徴は「シンプル」かつ「ベーシック」です。
正方形、もしくは長方形のシンプルな形の家にシンプルな外観です。ベーシックな素材を使った、壁や仕切りの少ないシンプルなつくりの家の場合、作業工程も少なく材料費もかからず、低コストでの建築が可能です。

安いからといって、家の質が落ちるわけでも、耐久性や性能が悪いわけでもありません。もちろん、地震などの災害があったときに問題があるわけでもありません。

ローコストを売りにしている工務店やハウスメーカーもたくさんありますし、最初に予算を伝えておくと、「こんなものはどうですか?」と提案してくれるケースもあります。

注文住宅 2000円万代

注文住宅の平均相場よりは安価ですが、実は都市部以外では2000万円後半の注文住宅もよくある価格帯です。
高価な無垢の床材を使ったり、タイルを使った外装、駐車場や、ビルトインの食洗機をつけたり、お風呂が最近の設備であったりと、「ほかはローコスト素材でいいけどここだけは譲れない」という1点のこだわりを諦めることがなく実現できるのが2000万円台です。

坪数別

注文住宅の全国平均の坪数は35~40坪程度です。1坪は約2畳程度の広さですから、単純に計算すると35畳は畳70枚ほどです。思っているよりも大きいと思う人も多いかもしれませんが、これは全国平均なので都市部や地方などでは数字が多少変わります。

注文住宅 30 坪

30坪は99.17平方メートルです。畳が約60枚分の広さです。少し想像がつきにくいですよね。コンビニエンスストアの平均敷地が30坪と言われています。

30坪だと狭めのリビング3LDKくらい、35坪程度の家だとリビングが少し広めの3LDKくらいを想像するといいでしょう。

ローコスト住宅で坪単価50万円くらいなので30坪に注文住宅を建てるとすると1500万ほどです。有名なハウスメーカーだと坪単価90万が相場なので、ハウスメーカーによってだいぶ差があります。

30坪であれば坪単価90万の有名ハウスメーカーでも家を建てることが可能です。

注文住宅 40 坪

40坪は132.23平方メートルです。畳が約72.5枚分の広さです。バレーボールコートの広さより少し小さいくらいを想像してください。

ローコスト住宅で坪単価50万円くらいなので40坪に注文住宅を建てるとすると2000万ほどです。有名なハウスメーカーだと坪単価90万が相場なので、3600万ほどです。

40坪もあると1階がLDKのみの間取りだと22畳ほどの広さをとることも可能です。1階のリビングの隣に小さな和室、もしくはゲストルームをつくることができる広さがあります。

注文住宅を40坪だと、夫婦と2人の子どもが住むのに十分な広さの4LDKが実現可能です。

地域別

2019年度フラット35の利用者調査によると2018年に比べて2019年は注文住宅の購入者件数も増えており、予定建設費と土地取得費を合計した金額も上昇しています。土地付注文住宅の所要資金の全国平均は4,257万円になっています。

この全国平均をふまえて、地域別に注文住宅、土地平均相場、建設費平均相場、住宅面積平均相場について調べました。

注文住宅 愛媛

注文住宅の相場 2666万円
土地平均相場 765万円
建設費平均相場 1901万円
住宅面積平均相場 36坪

愛媛県の土地平均相場は全国の平均以下で、年々下がってきている状態です。

しかし、住宅面積の平均相場はそれほど広くなく、注文住宅だけで見ると全国平均よりも少し狭いくらいです。

また、愛媛の交通手段は、自家用車の使用が一般的です。子どもが大きくなったときのことも考えて、将来家族で何台の車を保有する予定があるのか、駐車場の広さは十分なのかという点も検討すると良いでしょう。

注文住宅 東京

注文住宅の相場 8821万円
土地平均相場 6558万円
建設費平均相場 2263万円
住宅面積平均相場 36.1坪

住宅の大きさは東京都と愛媛県であまり変わりがありませんが、建設費に差があるのは、人件費や物価の高さに原因があります。

全国区のハウスメーカーもあるので、家の建設費は日本国内あまり変わらないと思っていた人も多いかもしれませんが、一概にそうではありません。

そのほかの理由として、注文住宅を建てる人が建物に対してこだわりがあるためだと思われます。

注文住宅 名古屋

注文住宅の相場 4528万円
土地平均相場 2114万円
建設費平均相場 2414万円
住宅面積平均相場 38.5坪

名古屋は他の都市部と比べて、マンションよりも持ち家志向が強い土地柄です。

東京や愛媛に比べると住宅面積平均相場が高い愛知県ですが、それにも理由があります。ハデ好きでこだわりの強い気質が名古屋にはあります。

しかし、ここ最近では都市部を中心に注文住宅の土地面積や注文住宅にかけるお金の相場は縮小傾向にあります。名古屋の注文住宅は凝った作りの家が多かったのですが、最近では小家族向けのコンパクトでシンプルな住宅にも人気が集まっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では注文住宅でかかる費用の内訳や、1000万円代・2000万円台で建つ家のイメージ間取り、地域別の注文住宅の費用などを紹介してまいりました。

注文住宅はどこの地域で建てても同じようなものではなく、特色があるものだと分かっていただけたのではないでしょうか。

相場はあくまでも一種の目安です。家のように金額の大きいものは、上を見ればきりがなくどうしても平均が上がりがちです。

信用できるハウスメーカーを見つけて、さまざまな工夫することで理想の家に近いものが見つかるはずです。

ぜひ、ステキな家づくりの参考にしてくださいね。

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